2011年10月27日

ノースの椅子

2011年10月25日(火)


ヘイスティングス・ストローラーズ (Hastings Strollers) のグループウォークで、再びヘイスティングス・カントリー・パーク自然保護区 (Hastings Country Park Nature Reserve) を歩きました。リーダーと私の二人だけという寂しい参加人数でしたが、さわやかな秋晴れの下、気持ちよく歩いてきました。


15世紀ごろには隠者が暮らしていたとかいう宗教的な場所だった洞穴。18世紀だか19世紀だかには、素行の悪さで家を追い出された夫婦者が生活していたこともあったのだそうです。


この日のウォーキングの目的地は、ヘイスティングスでいちばん高い位置にある「ノース・シート (North's Seat) 」。高台でよく見かける、方向を示して「〇〇まで〇〇マイル」などと書いてある標示盤があります。


「ノース・シート」という名前は、イギリスの旅行家・博物学者・植物画家のマリアンヌ・ノース (Marianne North, 1830-1890) が、ヘイスティングス選出の国会議員だった父をしのんで19世紀後半にこの場所に作った椅子に由来するそうです。その後、展望台(←夫は30年ほど前に上った覚えがあるとか言っていました)が建てられたそうですが、焼失してしまいました。

ロンドンにある王立植物園キューガーデン (Royal Botanic Gardens, Kew) には、マリアンヌ・ノースの植物画を収めた「マリアンヌ・ノース・ギャラリー (Marianne North Gallery) 」があります。


ノース・シート付近からライ湾 (Rye Bay) 方面を望んだ眺めです。あまりいい写真ではなくて申し訳ないのですが、とてもきれいでした。

ヘイスティングス・カントリー・パーク自然保護区の関連記事 へ。

2 件のコメント:

  1. やはり「ヘースティングス」だと思うのですが、「世界史」の教科書が「ヘースティングズの戦い」(1066年)となっているのが気になります。どちらが正しいのでしょうか?中世の発音が後者だったとか?それから「イギリス史」では、英仏百年戦争やばら戦争、著名な首相や産業革命、帝国主義のことばかりなので、かえって隠者の洞窟なんて新鮮です!そうなんだぁ、ていう感じです。

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  2. >m.nakanoさん
    敢えて言えば「ズ」の方が「正しい」でしょうか。(私が高校で
    世界史を勉強したときは「へースティングスの戦い」だったと思うの
    ですが、最近はより原語に近い表記になっているんですね。)
    このブログでは基本的にGoogle地図の日本語表記に従って地名を
    書いています。どちらにしても、外国語の発音を日本語の文字で
    正確に表そうとするのが無理な話なので、細かいことは気にしないで
    おきましょう(笑)!逆に、夫は「Hokkaido」という表記を見て、
    いつも「ホッカイドゥー」と発音しています。

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