2013年5月27日

ドーバー城

2013年5月25日(土)


スーパーの買い物で貯めたポイントで1年間会員になったイングリッシュ・ヘリテージ (English Heritage) の期限が6月末に迫ってきたので、「その前に入場料がとても高いドーバー城 (Dover Castle) に行っておかなければ!」とケチな考えで出かけました。

わが家の最寄の駅から電車を乗り継いで、1時間半ほどでケント (Kent) のドーバーに到着。駅からは街を抜けて、坂道をエッチラオッチラ歩いていきました。


国の防衛の最前線だったドーバー城。その歴史は、ここに砦が築かれた2000年以上前の鉄器時代に始まりました。写真左の手前の建物は、ローマ時代 (43-410) の灯台、奥はアングロサクソン時代 (410-1066) 後期の教会です。写真右がドーバー城で、1180年代にヘンリー2世 (Henry II, 在位1154-1189) が建てはじめたものです。


地下トンネルは、主に18世紀末から19世紀初めごろのナポレオン戦争の時期に作られたそうです。地上を歩きながら「この下にはトンネルがあるんだなぁ」と思ったりしました。


右側の写真は、19世紀後半に建てられた将校宿舎だそうです。


敷地内の展望台からは、ドーバー港が見えます。気分が一気に現代に引き戻されます。この日は視界がとてもよくて、対岸のフランスも見えていました。

第2次世界大戦時にダンケルク撤退のダイナモ作戦の舞台となった地下トンネルや地下病院の見学もできますが、私たちは以前に訪ねたことがあるのと、この週末は特別イベントがあって入場者数がとても多く混雑しているのとで、トンネルには入らないことにしました。

さて、「第2次世界大戦ウィークエンド (WWII Weekend) 」と題されたその特別イベント。ダンケルク撤退時のイギリス兵の野営の様子が再演されたり、戦闘シーンの再現ショーがあったりと盛りだくさんのようでしたが、私はこういうイベントが好きではないので「こんなイベントがある日に来ちゃって、運が悪かったなぁ」と思いながらなるべく避けて通りました。子どもたちを対象とした体験コーナーのようなものもあり、小さな子どもたちが軍事訓練のまねごとをしたり、弾はもちろん入っていないけれど銃を構えたりしているのが目に入ると、カルチャーショックを感じずにはいられませんでした。

2 件のコメント:

  1. ドーバー城はまだ言ったことがないのですが、長く使われている場所には見るものがたくさんありそうですね。
    ドーバーの港…3年前、アイスランドの山の噴火でアムステルダム空港に足止めされた時、やむなく電車とフェリーで帰ってきたのをまたはっきりと思い出してしまいました。

    ドーバーはいつも通り道になっていたのですが、立ち止まって見るのもいいですね。

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    1. ええーっ!? あの騒動に巻き込まれたんですか? 大変でしたね。

      ドーバー城は入場料が大人一人17ポンドもするんですよ。この日はイベントがあったために特別料金で18ポンドになっていて、私たちも(見たくもないイベントだったのに)追加料金1ポンドを払わされました。見どころはありすぎるほどあって楽しんできたので、文句を言うのはみみっちいかもしれませんが。

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