火曜日の夕方、仕事から帰ってきた夫が開口一番「明日は天気がよさそうだから休みを取った!」・・・こんな夫ですみません。働き者の日本の皆様、なにとぞ御寛恕を!
それで行きたがるのは、お気に入りのヘイスティングス・カントリー・パーク自然保護区 (Hastings Country Park Nature Reserve) 。このブログをずっと読んでくださっている皆様はご存知のとおり、上り下りが激しいところがあって、私はやや苦手としている場所です。
でも、この日はフェアライト (Fairlight) の教会前でバスを降りて、ほぼ平坦な海岸沿いを歩き、自然保護区のすぐ近くのフェアライト村を訪ねました。以前にも何度か行ったことのある村ですが、この日興味を引かれたのは家の名前です。
イギリスの住所は「10 Downing Street」のように、番地と通りの名前(続いて市町村名、州名、郵便番号)で表されますが、特に田舎では、番地ではなくて個々の家につけられた名前を使うところがけっこうあります。郵便配達が大変だろうと思ったりしますが、どうなんでしょうか。
さて、以下がフェアライトで見た家の名前のごく一部です。表札(と呼んでいいものか・・・日本では居住者の名前を表示しますが、イギリスでは番地や家の名前のみ表示します)のデザインも凝っていておもしろいです。
名前の由来が想像できるものとできないものがあります。海に近いので、それにちなんだ名前が多いようです。「Heave to」は、辞書によると「(船が風上に向いて)止まる」という意味だそうです。「Lemmings Leap」は、レミング(タビネズミ)が海に飛び込んで集団自殺するという俗説に基づいた名前でしょうか。家につけるには不吉な名前のような気がしますが、そこが英国流ブラックユーモアかもしれません。「Ozone」というと、真っ先に「オゾン層」を思い出します。そのオゾンは刺激臭を持つ有毒ガスのことですが、「ozone」という単語には「海岸の新鮮でさわやかな空気」の意味もあり、この家の名前はこちらの意味だと思われます。一つの単語がこんなふうに正反対の意味を持つのはおもしろいですね。
フェアライトの住民は友好的な方が多く、道ですれ違うと必ず挨拶をしてくれます。私たちがあまりにふらふら歩いているものだから「道に迷ったの?」と声をかけてくださったおばあさんも。「いえ、ぶらぶら歩いているだけなんです。」と言うと、「じゃあ、ここを真っ直ぐ行くと眺めのいいところに出ますよ。それから、あっちへ行くと・・・」といろいろ教えてくださいました。
村を散策した後は教会前のバス停へと、来た道を引き返すことにしました。
日が暮れるのがだんだん早くなってきています(日没は午後4時過ぎ)。午後3時半には、空が少しオレンジがかっていました。
本当に美しいですね!もうずっと見ています(*^_^*)
返信削除ご主人がお好きな理由がわかるような気がします。
私は引越しして交通がずっと不便になり、仕事も全て車に頼ってしまっています。
でもSparkyさんのブログを拝読させていただいて、いつも私はめんどくさがっていてはだめだな~と反省しきりです。
電車もバスも大好きなんです!しかし帰りのことを考えるとついつい(^^;
表札にもとても興味あります。お住まいの方が変わられたら変わるのかしら。
そちらも気温がぐっと低くなってるようですが、お風邪などにはくれぐれも気をつけてくださいね。
あんりさん、コメントありがとうございます。
削除実は私20年以上前に運転免許は取ったんです。でも一度も乗っていない・・・(苦笑)。運転するのが怖くて、日本で仕事をしていた時も、車ならたぶん1時間もかからないところへ片道2時間(←乗り換え2回、田舎なので接続が悪い)かけて電車通勤していました。同僚に「『長距離通勤』ではなくて『長時間通勤』だね。」と笑われていました。
家の名前は、届け出をすれば自由に付けられるようです。フェアライトでも「○○○、前△△△」というふうに、現在の名前と以前の名前を併記した表札を見かけました。
今週イギリス北部では雪が降りそうです。