何年も前にスウェーデン人の友達から「英国の白鳥はすべて女王のものだ」と聞いたことがありました。その時は「えーっ、本当!?」と半信半疑のまま終わらせてしまった(笑)のですが、今回この記事を書くにあたって少し調べてみました。
起源は、白鳥が食用として珍重されていた12世紀に、英国王が国内のすべてのコブハクチョウの所有権を宣言したことに遡るそうです。現在も英国内の公の河川・湖などにいる無標のコブハクチョウの所有権は王室にありますが、現女王は実際にはその権利をテムズ川の一部に限って行使しているとのこと。
毎年7月第3週に5日間かけて「スワン・アッピング (swan upping) 」と呼ばれる白鳥調査がテムズ川で実施され、白鳥の個体数を調べたり、体重測定・健康診断などを行ったりします。現在はもちろん食用ではないので、調査は主に白鳥保護を目的として行われています。
スワン・アッピングの様子を紹介する動画です。舟に旗を掲げ、制服を着て調査したり、いろいろな儀礼があったりするのがイギリスらしいなぁ、と思います。舟で白鳥をだんだん取り囲んでいくところなどもおもしろいです。
スワン・アッピングに関するこちらのパンフレットも、写真が多数載せられていて興味深いです。
以上、英国王室公式サイトの該当ページを参照しました。スワン・アッピングについての詳細をもっと知りたい方は、そちらをご覧ください。
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