「Roses are red, violets are blue
I love you even more
when you pick up my poo」
Roses are red,
Violets are blue,
Sugar is sweet,
And so are you.
直訳すると「バラは赤い、スミレは青い、砂糖は甘い、あなたも同じ」みたいになりますが、英語の sweet には多くの意味があり、最後の「あなたも sweet」には「かわいい、愛らしい、思いやりがあって優しい」などの含みがあると思います。また、花の名前や色が何かを象徴しているとも考えられるので、解釈は(私には無理ですが)いろいろできそうです。
この詩を基にしたポスターの文句のほうは「バラは赤く、スミレは青い。フンを拾ってくれるとき、あなたのことが一層大好き」。blue と poo (基の詩では blue と you)がちゃんと韻も踏んでいます。
「It was love at first scoop」
こちらは「love at first sight (一目ぼれ)」のパロディー。scoop は「シャベルなどですくうこと」なので、「初めてフンをすくって(片づけて)くれた時に、あなたを好きになってしまいました」という「一すくいぼれ」!?
「You take my poop away」
基は「You take my breath away.」。「あなたは私をはっとさせる」「あなたを見ると息をのんでしまう」というところから「あなたは息をのむほど美しい」「息ができないくらいあなたが好き」という意味になるようです。
take ~ away は「~を奪う、持ち去る、運び去る、連れ去る、取り除く」などの意味。ポスターの方は「あなたは私のフンを片づけてくれる」みたいな感じなのでしょうが、基になっている言い回しからの連想で「そんなあなたが大好き」というメッセージが伝わってきます。
3枚のポスターの左下部分に共通して刷られているのは、
「86% of owners are always
happy to scoop,
so show me you love me and
pick up my poop.」
「犬の飼い主の86%はいつでも喜んでフンの後始末をしています。だから、私への愛の証に、フンを拾って(片づけて)ください。」これも詩の形式で scoop と poop が韻を踏んでいます。
ドッグズ・トラストについては、英国政府観光庁のブログ記事「英国の犬事情」(2016年12月3日付)に詳しく紹介されています。
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