2017年6月13日(火)
所用があってロンドンに出かけました。昼過ぎに用事が終わった後、2003年に世界遺産に登録されたキュー王立植物園 (Royal Botanic Gardens, Kew) を初めて訪ねました。面積が約300エーカー(121ヘクタール、正方形にすると一辺が1.1km)、じっくり見て回ると2日以上かかるとも言われる広大な植物園ですが、残念ながら私たちには約4時間しか時間がありませんでした。見ることができたのはほんの一部だけですが、訪問記録としていくつか記事を書いておこうと思います。
私たちはリッチモンド (Richmond) 駅から歩いて行ったので、中央入口のヴィクトリア・ゲート (Victoria Gate) ではなく、ライオン・ゲート (Lion Gate) という裏門から入園しました。
ライオン・ゲートのすぐ近くにあるパゴダ (Pagoda) は修復工事中で、こんな姿になっていました(笑)。1762年に完成した中国風の八角形・十層の塔で、高さ50m、内部には253段の階段が設置されているそうです。
そのすぐ近くの日本庭園 (Japanese Landscape) 。桃山文化を代表する京都西本願寺・唐門(勅使門)の模倣建築が目立っていて、写真を撮っている人がたくさんいました。
ピクニック用の椅子付きテーブルに腰かけている(?)美しいクジャクをパチリ。
地上18mの高さに作られた空中散策路 (Treetop Walkway) 。高所は得意ではないのですが苦手でもないので、ぜひ体験してみたかった場所です。
遠方を眺めるのももちろんいいのですが、地上からは見られない木々の姿を間近に見ることができるのが楽しかったです。
この散策通路のあちこちに、興味深い情報が書かれた掲示がありました。左側の写真はその一つで、「dirty city air is cleaned by the leaves and bark of the London Plane」という文と飛行機の絵があります。文中の London Plane は街路樹としてよく利用されるモミジバスズカケノキ(17世紀にロンドンで作られた交配種だそうです)という木のことで、「都市の汚染された空気が、モミジバスズカケノキの葉や樹皮によって浄化されています」というような意味です。大気汚染源となっている「飛行機」と空気を清浄化する効果を持つ「スズカケノキ(プラタナス)」が、英語ではどちらも「plane」という単語であることを利用した皮肉な言葉遊び(?)にもなっていておもしろいです。
この植物園は、ヒースロー空港に向かう飛行機が上空のかなり低いところをひっきりなしに通過していて、音もかなり大きかったです。「うるさいなぁ」と思い始めるまでにそれほど時間はかかりませんでしたが、その前に「わぁ、飛行機がすごく近くに見える!」と嬉々として撮った写真が右側の写真(先月コンピューターシステムの大規模な障害で大騒ぎになったブリティッシュ・エアウェイズの飛行機だったのは偶然)です。
キュー王立植物園② に続きます。
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キュー王立植物園②
キュー王立植物園③
キュー王立植物園④
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