内陸部では最高気温が27℃とイギリスではずいぶん暑くなったこの日、休暇をとっていた夫が「海の近くは涼しいはず」というので、ライ (Rye) の近くのライ・ハーバー自然保護区 (Rye Harbour Nature Reserve) を訪ねました。夫の言葉どおり、気持ちのいい風が吹いていて、7マイル(11キロ強)ほどのウォーキングを楽しみました。
まずはキャンバー城 (Camber Castle) へ。このお城はヘンリー8世 (King Henry VIII, 在位1509-1547) が、ヨーロッパ大陸からの攻撃に対する沿岸防衛のために建てたものです。当時は海の近くにあったお城ですが、現在は海岸線がここから2マイル(3キロ強)ほど南にあるので、広い野原にぽつんと立っているという感じです。イングリッシュ・ヘリテージ (English Heritage) が所有していて、7月から9月の土・日・祝日に公開しています。(上の写真は、閉まっている門の向こうにカメラだけ入れて撮りました。)(2013年7月追記:2013年の開城日は7月~9月の第1土曜日の午後2時からのみとなっているようです。このような変更がありますので、詳細はお城のウェブサイトなどでご確認ください。)
自然保護区内には、野生動物を観察するための隠れ場所となる小屋 (hide) がいくつかあり、小さな覗き窓から外を見るようになっています。この湖では、白鳥、オオバン (coot) 、鵜 (cormorant) などの水鳥がたくさん見られました。鮮やかな青色のイトトンボ (damselfly) も目にしました。
植物も種類が多いですが、印象が強かったのがベニカノコソウ (red valerian) です。強い陽射しの下、濃いピンク色がくっきりと映えていました。最初の写真でキャンバー城の手前に写っているシベナガムラサキ (viper's bugloss) もあちこちで見かけました。
その他おもしろかったのは、音響付きベンチです。ふつうの木のベンチに「春 (spring) 」「冬 (winter) 」「アジサシ (terns) 」などのボタンがあって、押すと鳥や動物、風や水の音などが流れるようになっていました。
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自然保護区内には、野生動物を観察するための隠れ場所となる小屋 (hide) …とってもおもしろいと思いました。
返信削除本当にウォーキング楽しむための、自然を楽しめるための工夫がたくさんある国なんだなぁ。。。と。
探してみたら、もしかしたら日本にもあるのかなぁ。。。今は四国というお遍路が有名な土地に住んでいますが、お遍路さんは、大変危ない車道路を歩いています。小さな国、日本なのかな。
>koya
返信削除たしかに自然や古いものを大切にするお国柄を感じます。
歩行者専用のフットパスが住宅地も含めて至るところにあるんだけど、
逆に言うと、一般道路はほぼ車専用になってしまっていて、どうしても
道路を歩かないといけないときには、すごく怖いです。日本では、たいてい
車がスピードを落としてくれるけど、イギリスではけっこうビュンビュン
飛ばしていきます。