フェアライトからペット･レベルまで

2011年5月14日（土）

ヘイスティングス (Hastings) から10分ちょっとバスに乗ってフェアライト (Fairlight) に行き、海の近くをペット･レベル (Pett Level) まで3マイル（5km弱）ほど歩きました。

フェアライトの聖アンデレ教会前でバスを降りたのは午前11時過ぎでした。午後2時から午後5時までのあいだ教会の塔に上ることができるというので、帰りに時間があって天気がよければ寄ることにして歩き始めました。

崖っぷちに立っている家々。浸食が進んでいて、地すべりが起こることもあります。夫の話によると、ある朝起きてみたら庭が半分なくなっていたという家もあるのだとか･･･。こうなると、もう家を売ることもできないし、浸食を止めることもできないので、家を離れることしかできないそうです。

フェアライトの村は、ガーデニング好きな人が多いらしく、庭のきれいな家がたくさんありました。「ガーデニング・クラブ」の行事予定の張り紙も見かけました。

ペット･レベルに着いたのは午後2時半ごろ。昼食前後に雲行きがやや怪しくなった時間があったものの盛り返してなかなかのお天気だったので、フェアライトの教会に行ってみることにしてバスに乗りました。

聖アンデレ教会は、海抜536フィート（163メートル）の場所に立ち、82フィート（25メートル）の高さの塔があるので、特に航海者にとっては重要な目印になっているそうです。110段のらせん階段を上って塔の上に出ると、さすがにすばらしい眺めでした。

写真は東の方向に向かって撮ったものですが、この日の視界はけっこうよくて、ウィンチェルシー (Winchelsea) やライ (Rye) の町、ケント (Kent) のフォークストン (Folkestone) やドーバー (Dover) の白亜の絶壁が見えます。北にはハイ・ウィールド (High Weald) が見え、西にはイーストボーン (Eastbourne) のビーチー･ヘッド (Beachy Head) が見えました。天気や時間帯の条件がうまく揃えば、南にはフランスの海岸が見えることもあるそうです。

塔から下りる途中、カリヨンで教会の鐘を鳴らしている7～8歳の女の子とお母さんがいたので、しばらく見ていると、「次はあなた、どうぞ。」と、譲ってくれたので挑戦してみることに。カリヨンの8つの鍵盤（？）にそれぞれアルファベットの文字が書いてあり、譜面には鍵盤を押す順序が文字で書いてあるだけ、とシンプルだったので、「ハッピー･バースデー」の曲を選んで、さっそく演奏開始。調子よく鳴らしていたのですが、最後の最後になってメロディーがおかしくなって慌ててしまいました。「楽譜が間違っている！」と、責任逃れをして退散。ご近所の皆様、下手な鐘の音で申し訳ありませんでした。

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