2012年5月28日

ウィールドウェイ その7(アックフィールド~ウィジーハム)

2012年5月26日(土)

約2か月ぶりのウィールドウェイ (Wealdway) ですが、それには訳がありまして・・・。前回のゴール地点だったアックフィールド (Uckfield) から先は公共交通機関が不便な場所がしばらく続くので、帰りのことを考えると最低ウィジーハム (Withyham) まで約11マイル(18km弱)歩かなければいけません。立ち止まって景色を眺めたり、写真を撮ったり、座って休憩したりすることの多い私たちののんびりペースだと8時間ほど時間を見ておきたい、移動時間も入れると一日仕事になるので日が長い時期が望ましい、ということで天気のいいこの日に決行と相成りました。

そこで夫が立てた計画は、電車でタンブリッジ・ウェルズ (Tunbridge Wells) 駅に午前6時40分ごろ到着、10分ほどの連絡で出るバスに乗ってアックフィールドに7時半ごろ到着するというもの。そのために、この日は4時半前に起床して家を出たのは5時半過ぎ。なかなかハードな出だしとなりましたが、早朝の空気は清々しく、小学校の夏休みに毎朝せっせと出かけたラジオ体操のことなど思い出したりもしました。


前置きが長くなりましたが、アックフィールドのバスセンターから30分ほど歩いてウィールドウェイのルート上に戻りウォーキング開始。少し歩くと「バクステッド・パーク (Buxted Park) 」という、今はホテルになっているお屋敷があります。近くには夫が好きなトチノキ / マロニエ (horse chestnut) の花がきれいに咲いていました。

この日の行程の前半は緩やかな上りで、ハイ・ウィールド (High Weald) のアッシュダウン・フォレスト (Ashdown Forest) に入っていきます。このあたりは鉄工業が栄えた場所で、イギリス最初の溶鉱炉が作られ、1534年には最初の大砲が鋳造されました。


坂を上りきったキャンプ・ヒル (Camp Hill) は海抜650フィート(198m)で、アッシュダウン・フォレストの中では標高の高い場所の一つです。キャンプ・ヒルの名前は、18世紀に密輸を阻止するために海岸に送られた軍隊がここで野営したことに由来するそうです。写真は、ウィールドウェイが1981年9月27日にオープンしたと書いてある標識。30年の歴史がありますが、私より若いんですね(・・・と、何かにつけ自分の年齢と比較してしまう私)。ここがこの日の行程のちょうど真ん中。気持ちのいい風が吹く木陰のベンチに座って、周りの景色を眺めながら昼食休憩です。


ここからは基本的に下りということで、気分も軽やかにスタート。振り返るとキャンプ・ヒルが見えます。500エーカー・ウッド (Five Hundred Acre Wood) に向かう道はローマ時代 (43-410 A.D.) にロンドンとルイス (Lewes) を結ぶ道が通っていたところ。森は「クマのプーさん」で「100エーカーの森」として描かれた場所です。(「プー・カントリー」に関する過去の記事にも書いています。)


25℃前後とイギリスでは真夏の気温の中、森を抜けた後通りかかった農場では、雄牛クラブのみなさんもややバテているご様子です。


この田舎の小道をあと1マイル(1.6km)ほど歩くと、ウィジーハムに到着です。のどかな雰囲気の道で交通量は少ないですが、車はかなりのスピードで走ってくるので注意が必要です(← イギリスの道路全般について言えます)。

思っていたよりも早くウィジーハムに着いたのは午後3時過ぎでした。タンブリッジ・ウェルズに戻るバスとはうまくタイミングが合わず40~50分待ちとなったので、バス停のすぐ近くの「ドーセット・アームズ (The Dorset Arms) 」というパブで冷たいアップルジュースを飲みながら時間をつぶしました。

ここまででウィールドウェイのちょうど半分の41マイル(約66km)を歩きました。後半も頑張ります!

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