2012年3月2日

ルイス・タウンウォーク

2012年2月28日(火)


ヘイスティングス・ストローラーズ (Hastings Strollers) のグループウォークで、イースト・サセックス (East Sussex) の州都ルイス (Lewes) の町を歩きました。

ヘイスティングスからルイスへは電車で1時間弱。女性ばかり6人の私たちは、何となく遠足気分でうきうきしていました。


午前11時ごろにルイス駅に到着してまず向かったのは、聖パンクラス修道院 (The Priory of St Pancras) 跡です。この修道院は、フランスのクリュニー (Cluny) からやってきた数名の修道士によって11世紀後半に建設されました。12~13世紀には100人もの修道士が暮らしていたそうですが、ヘンリー8世 (Henry VIII, 在位1509-1547) の修道院解散 (Dissolution of the Monasteries) によって1537年~1538年に破壊されました。


現在は入場料無料の公園になっていて、自由に見学することができます。情報の充実した案内板があちこちにあって、興味深かったです。


次に立ち寄ったのは、サウスオーバー農場庭園 (Southover Grange Gardens) 。ここも公園になっていて、自由に散策できます。この日は静かな感じでしたが、春・夏にはとても華やかになって大勢の人で賑わいます。(私たちは利用しませんでしたが)カフェやクラフトショップもあるので、ルイス観光の途中ちょっと休憩するのに恰好の場所だと思います。

続いて、ノルマン時代(1066年~1154年)初期に建てられたルイス城 (Lewes Castle) 方面(冒頭の写真)に向かいます。お城の見学は有料。(だからだというわけではありませんが)私たちは外からの見学のみでお弁当休憩。1264年5月にヘンリー3世 (Henry III, 在位1216-1272) と第6代レスター伯シモン・ド・モンフォール (Simon de Montfort, 6th Earl of Leicester, 1208-1265) とのあいだに起こった「ルイスの戦い (Battle of Lewes) 」の戦場となったサセックス・ダウンズ (Sussex Downs) の丘陵地を眺めながらの昼ごはんとなりました。


昼食後は再び町を歩きます。左の写真は、著書『コモン・センス (Common Sense) 』で合衆国独立への世論を強めさせた社会思想家トマス・ペイン (Thomas Paine, 1737-1809) が1768年から1774年まで暮らしていた家。右の写真は、ヘンリー8世の4番目の王妃アン・オブ・クレーヴズ (Anne of Cleves, 1515-1557) が離婚の際に国王から譲られた所領の一つだった家。「アン・オブ・クレーヴズの家 (Anne of Cleves House) 」は、有料で内部と庭を見学できます。ルイス城とセットになった入場券もあります。


ほんの3~4時間の街歩きの中、歴史の勉強で頭が爆発しそうなほど見所がたくさんあるルイスの町。観光名所ではなくても、玄関前に靴の泥落とし (boot scraper) をつけた家が並んだ通りや、「トゥイッテン (twitten) 」と呼ばれる小さな路地を歩くのがすてきだったりもします。

2 件のコメント:

  1. Sparkyさん、こんにちは~(^O^)/

    ルイスといえば、私の中では即「イギリス中で1、2を争う激しいガイフォークス祭り」のイメージなんですが。。。(笑)歴史的な見どころもたくさんあるんですね!

    ヘンリー8世はあちこちの修道院を破壊してますねー、ほんと。この人いなかったらもっとたくさんの歴史遺産が残ってたと思うんですけど。。。残念ですね。

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    1. おぎめぐさん、毎度お世話になります!

      本当にあのお祭りはすごいですね。あまりの混雑ぶりに「ルイス住民以外は来ないでください」みたいな警告(?)も聞くので、素直に従って(笑)出かけていったことはありませんが。

      ヘンリー8世は、私の頭の中では「王妃6人(離婚したり首を切ったり)」のイメージがいちばん強いです。

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