かなり強い風が吹いたこの日、ヘイスティングス・ストローラーズ (Hastings Strollers) のグループウォークでヘイスティングス共同墓地 (Hastings Cemetery) に出かけました。参加者は私を含めて4名でした。墓地でウォーキング、というのは日本人の私にはちょっと不思議な感覚ですが、前回とは違う区画の辺りをそぞろ歩きしました。
こちらは、第1次世界大戦で亡くなった兵士たちのお墓です。
そして、こちらは第2次世界大戦中にヘイスティングスが爆撃された時に亡くなった方々のお墓です。海で遺体が見つかり、名前も何もわからないまま埋葬された方もいらっしゃいました。
お墓の写真を撮って、こうしてブログに載せたりするのは不敬だろうかという気持ちもあるのですが、文化の違いのようなものを感じて興味深く思った墓石を少しご紹介します。
左側の写真の墓石の上部にある、手をつないだデザインをけっこう見かけたので、リーダーに尋ねてみると、「袖口を見るとわかるように、男性と女性が手をつないでいるところを描いたもので、ご夫婦のお墓によく使われている」とのことでした。右側の写真のお墓の中央に置かれているのはジプシー・キャラバン(幌馬車)で、向かい側には車輪が付いた形のベンチがありました。
詩が刻まれた墓石。「故人の笑顔、陽気さを懐かしみ / 故人の口癖を懐かしむ / そうして昔をしばしば想う時が / 故人のいない寂しさをもっとも感じる時だ」・・・下手な私訳で申し訳ありません。
最近の墓石。左側の写真の墓石は二つともハート型です。幼くして亡くなったお子さんのお墓である場合が多いようでした。右側の写真は、故人の肖像が使われている墓石。写真が埋め込まれているタイプのものもけっこうありました。
共同墓地内には庭園もあり、私たちはここのベンチで昼食休憩を取りました。季節柄、花は少なかったですが、花壇のバラが咲くころは見事だろうと思います。
イギリスでは、個人が自分の家系図や先祖の歴史を調べるのが盛んで、公開されている過去の公文書のデータを検索できるようなウェブサイトがいろいろあります。「ヘイスティングス共同墓地友の会 (Friends of Hastings Cemetery) 」のウェブサイトも、この墓地に眠る人々に関する様々な情報を提供しています。
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ヘイスティングス共同墓地
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