ライ・ハーバー自然保護区 (Rye Harbour Nature Reserve) で行われたガイドウォークに参加しました。今年全3回(各回、保護区内の別々の場所を案内)行われる予定のイベントで、この日が第1回目でした。
バスを乗り継いでライ (Rye) まで行き、そこから自然保護区までけっこう歩かないといけないので、午前10時スタートのガイドウォークに間に合うように、5時過ぎに起きて7時前に家を出ました。久しぶりの早起きでした。
「変に聞こえるかもしれませんが、ライ・ハーバー自然保護区に『自然』なものは一切ありません。英国中探してもおそらく『自然』はないと思います」という、案内役のバリーさんの最初の一言が印象的でした。人為の加わっていない場所などないということでしょうか。ちらっと思い出したのが、スタジオジブリの映画『おもひでぽろぽろ』の中の台詞「都会の人は森や林や水の流れなんか見て、すぐ自然だ自然だってありがたがるでしょ。でも、山奥はともかく、田舎の景色ってやつはみんな人間が作ったものなんですよ。」
参加者は23名。ほとんどの方が立派な望遠カメラを手にしていて、中には望遠鏡を担いでいる方もいらっしゃいました。私のちゃちな(?)カメラではまともな写真は撮れませんでしたが、夫が持っていった双眼鏡を借りて、たくさんの鳥たちを観察して楽しむことができました。以下の写真は、ズームで撮っても米粒のようにしか写らなかったものを更に拡大したものです。それでもはっきり見えないので、英国王立鳥類保護協会 (RSPB) のウェブサイトに載っていたイラストを一緒に並べます。
ミヤコドリ (oystercatcher) 。
写真に写っている右側の鳥がソリハシセイタカシギ (avocet) 。
サンドイッチアジサシ (Sandwich tern) の群れ。かわいらしいヒナも見ることができました。この他にも、ニシズグロカモメ (Mediterranean gull) 、オオバン (coot) 、鵜 (cormorant) など、たくさんの水鳥の姿を見ました。
舗装された通路の側にイガイ (mussel) の貝殻の破片が転がっています。カモメが、捕った貝を食べるためにはコンクリートに叩きつけて割るのが最良の方法だとわかっているからだとか。
その他にも動植物の生態についての解説や、保護活動の話などが満載のガイドウォークで、あっと言う間に3時間が過ぎました。とても勉強になったし、楽しかったので、後の2回も都合が合えば参加したいです。
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