2016年6月6日

第2回ライ・ハーバー自然保護区ガイドウォーク

2016年6月4日(土)①

先月行われた第1回ライ・ハーバー自然保護区ガイドウォークがとてもよかったので、今月のガイドウォークにも出かけました。参加者は14名でした。


今回歩いた区域は、ライ (Rye) からけっこう近いキャンバー城 (Camber Castle) 周辺です。この写真は集合場所からライの町の方へ向いて撮ったもの。教会の塔が見えますか。

ガイドウォークは午前10時からの約3時間。集合場所が町に近いということで、前回よりも朝1時間ほどゆっくりできた(家を出たのが午前8時少し前)というのもうれしかったです。


案内してくださったのは、前回と同じくバリーさん。「何でも遠慮なく質問してください。適当に話をでっち上げてお答えしますから」と冗談めかしておっしゃいますが、参加者からの矢継ぎ早の質問にすぐに答えられるのはさすがです。

右側の写真はヒメスイバ (sheep sorrel) 。漢字では「姫酸葉」と書くタデ科の多年草で、ウィキペディアによると「シュウ酸を含むため葉に酸味があり、家畜があまり食べないので牧草地では害草として扱われることがある」とのこと。「蓼食う虫も好き好き」なんて言いますものね。

これとは別に毒ニンジン (hemlock) も見かけました。「食用のアレクサンダー (alexander) ともワイルド・キャロット (wild carrot) ともそっくりですが、茎の一部が紫色で、ちょっと違うんです。気をつけてくださいね」とバリーさん。手元の辞書には「花言葉は『あなたは私の命取りになる』」などという記述もありました。


キャンバー城は、過去の記事(キャンバー城とライ・ハーバー自然保護区)にも書きましたが、16世紀にヘンリー8世が、ヨーロッパ大陸からの攻撃に備えて沿岸防衛のために建てたものです。当時はこの辺りが海だったとは思えないような光景ですね。


初めて城内にも入りました。2016年現在、7月~9月の第1土曜日午後2時から行われるガイドツアーでしか入場できないので、これは今回のガイドウォークの大ボーナスでした。


写真に写っている女性が熱心に双眼鏡で見ているのは、ハヤブサ (peregrine) です。ウォーキング前にバリーさんが「キャンバー城の近くに姿を現すかもしれません」とおっしゃっていたとおりでした。

チョウゲンボウ (kestrel) も見かけましたが、大空高く飛ぶ鳥を撮れるほど立派なカメラも腕もありませんので、前回と同様、英国王立鳥類保護協会 (RSPB) のウェブサイトからイラストをお借りします。


まずは、ハヤブサ。


それから、チョウゲンボウ。

いろいろな小鳥も姿を見せたり、鳴き声を聞かせてくれたりしました。鳥類学の分野で博士号を持っていらっしゃるらしいバリーさん。肉眼ではほんの小さくしか見えない鳥たちをいち早く見つけ、双眼鏡で確認して私たちに教えてくださいます。おかげで私もバードウォッチャー気分を味わえました。


マキバタヒバリ (meadow pipit) とか・・・


・・・オオジュリン (reed bunting) (左側がオス、右側がメス)とか。

今回も充実したガイドウォークでした。最終回の来月も、天気と都合がよければぜひ参加したいです。

<おまけ>


セイヨウサンザシ (hawthorn) の日傘の下で涼むヒツジたち。気温は20℃に満たないけれど、セーターを3枚も4枚も重ね着しているみたいなものだから、暑いんでしょうね。

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