「クリスマスの飾り付けをしているナショナル・トラストのお屋敷のどこかに行きたい!」という私の要望から、ケント (Kent) にあるアイタム・モート (Ightham Mote) を訪ねました。7年半ぶり2度目の訪問です。
まずは、電車でトンブリッジ (Tonbridge) 駅へ。駅前にこんなものがありました。最初はコインロッカーかと思ったのですが、これがなんと、英国製折り畳み自転車専門メーカーとして有名なブロンプトン社 (Brompton) が運営しているレンタサイクル (Brompton Bike Hire) で、国内に40か所ほどある貸出場所の一つだったのです。利用者は、まずウェブサイトで登録をして個人暗証番号を発行してもらい、自転車を借りる都度(返す際も同様)「貸出場所の番号と個人暗証番号を携帯電話から送信する → 折り返し送られてくるアクセスコードをロッカーのキーパッドに入力してロッカーを開ける」という手順で自転車を借りることができるようです。レンタル料が一日 £2.50 と書かれているのを見た夫は「ブロンプトンの自転車って、一台 £1,000 を超えるんだよ。採算が合うのかなぁ」と驚いていました。
前置き(?)が長くなりましたが、その後トンブリッジ駅前からバスに乗ってシボン (グーグル地図では「シップボーン」と表記)(Shipbourne)の聖ジャイルズ教会前で降り、少し歩いてアイタム・モートに向かいました。右側の写真は、途中で見かけたヤドリギ (mistletoe) 。クリスマスの象徴の一つでもありますが、こんなにワサワサしていたら風情に欠けるかな?
今年のクリスマスは、アメリカ人のパーマー (Palmer) 一家が1887~1890年に賃借人となっていた時代風の飾り付けが行われているとのこと(冒頭の写真は入口近くのクリスマスツリーです)。
執事が管理していた部屋にある大型耐火金庫には、貴金属や重要書類が収められていたそうです。右側の写真は、ハウスキーパー(家政婦長)の部屋です。
クリスマス・ディナーのテーブル・セッティングが施された大広間。テーブルの上の鉄道模型が見えますか。それぞれの席には名札が置かれていて、招待客の中には舞台女優のエレン・テリー (Ellen Terry, 1847-1928) 、作家ヘンリー・ジェイムズ (Henry James, 1843-1916) の名前がありました。
ツリーの飾りや下に置かれたプレゼントが、いかにもヴィクトリア朝時代風ですね。
こちらは広い書斎の一角です。
庭を少し散策してから、カフェで英国のクリスマス菓子、ミンスパイを食べました。
帰り道で出会ったヒツジたち。そんなに見つめられると照れちゃうな~(笑)。
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アイタム・モート②
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