2013年6月17日

ダウン・ハウス(ダーウィンの家)

2013年6月15日(土)

6月末のイングリッシュ・ヘリテージ (English Heritage) 会員期限切れを目前にした駆け込み訪問第2弾(!?)。


イギリスの生物学者で1859年に『種の起源』で進化論について著したチャールズ・ダーウィン (Charles Robert Darwin, 1809-1882) が1842年から亡くなるまで40年間暮らした「ダウン・ハウス (Down House) 」を訪ねました。

1時間ほど電車に乗ってケント (Kent) のオーピントン (Orpington) 駅へ。(オーピントンはロンドンの交通エリアのゾーン6です。)ダウン・ハウスはオーピントン駅から1時間に1本程度のバスR8(日曜日は運休)に乗って約20分です。

家の中は写真撮影禁止なので様子をお見せできなくて残念ですが、1階はダーウィンが研究や執筆をしていた書斎、居間、ダイニングルーム、ビリヤードルームなどが1870年代当時の姿に再現されていて、オーディオ・ガイドを使って見学することができます。オーディオ・ガイドは英語のみですが、日本語で概要を書いたものを借りることもできます。

2階の数部屋は展示室になっていて、ダーウィンが乗り組んだビーグル号の模型や、航海中(1831年~1836年)にダーウィンが書いた日誌、『種の起源』の初版本、残っている原稿2葉、使用していた器具類、家族についての資料などが展示されています。

ダーウィンの日誌や原稿は達筆(?)すぎて私には全然読めなくて残念に思ったり、ダーウィンが「ミミズは音を聞くことができるか」を調べるためにピアノの上にミミズを入れた箱を置いて実験したという話を興味深く思ったり、当時は郵便が主な通信手段で一日に何回も配達があってダーウィンが書いたり受け取ったりした手紙が14,500通以上現存していると聞いて驚いたり、10ポンド紙幣にダーウィンの肖像が使われていることを知ったり(←今さら !? なのですが、全然意識したことがなかったのです)しました。


家の中だけでなく庭の花壇や温室でも、ダーウィンは数々の実験・観察を行っていたそうです。


こちらは、ダーウィンが1日3回決まった時間に歩いて思索にふけったという「サンドウォーク (Sandwalk) 」という小道です。「哲学の道」ならぬ「科学の道」でしょうか。


ダーウィンの生涯を描いた2009年のイギリス映画『クリエーション (Creation) 』。ダウン・ハウスでも撮影が行われたそうです。

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