2025年4月14日

予定を変更して…ライ→ピースマーシュ→ユーディモア→イックルシャム ②

2025年4月12日(土)


ピースマーシュ (Peasmarsh) の教会の墓地に置かれたベンチの一つに座ってお弁当のサンドイッチを食べていると、墓地に入って来た初老の男性に声をかけられました。かつてこの辺りで庭師として働いたアフガニスタンの王子のお墓がこの墓地にあると知り、探しにきたのだそうです。


男性は、墓石を一つ一つ確認しながら歩き回っていましたが、私たちがお昼を食べ終わったところで「ありましたよ!」と知らせてくださったので、見に行ってみました。

Jan Masied 
Prince Amin Jan of Afghanistan 1910-1981
He fought for a lost cause and was exiled for 18 years.  Freed, he went straight back to his beloved hills to fight on till his health failed.  Penniless in England, he became a labourer, a gardener, finally a potter.  His last 12 years in Sussex were, he said, the happiest years of his life.

かいつまんで言うと、祖国での戦いに敗れ18年間追放されたこと、その後また国に戻って健康を害するまで戦ったこと、イングランドでは一文無しの身で、色々な仕事に就いて働いたこと、サセックス州で過ごした最後の12年間が人生でいちばん幸せな時期だったと本人が語ったことなどが墓碑銘に書かれています。

偶然出会ったこの男性のおかげで、ピースマーシュの歴史上の興味深い一コマを垣間見ることができました。


聖ペテロ&聖パウロ教会を後にして再び歩き始めます。とある果樹園でキジの姿が目に入りました。


ピースマーシュの高級住宅地(?)ペルシャム (Pelsham) には、いろいろな種類の羊がいました。


愛らしい黒い子羊の双子を見て、頬が緩みました。


ユーディモア (Udimore) に向かう途中で見かけたブルーベル (bluebell) の花。


見上げるとブラックソーン (blackthorn) が花盛りで、青空に映えています。


有刺鉄線に引っかかっている羊毛。(前の記事では、木の枝に引っかかっている羊毛を紡いで糸にしていたという話を書きましたが)夫によると、昔の人はこういう羊毛を集めて家に持ち帰り、断熱用の詰め物として(例えばスリッパや上着などに入れて)使ったりしていたそうです。


子羊が生まれる最盛期ということで、ユーディモアの農場でも、かわいらしい姿をたくさん見ることができました。


この農場では、白い羊だけではなく、顔や体に様々な黒い斑点のある羊がいました。


眼帯をしているように見える子羊も。海賊みたいでかっこいいですね。夫は「black eye (殴られて目の周りにできた黒あざ)みたいだ」なんて言っていましたが(笑)。


珍しい黒と白の双子。


その近くでオオジュリン (reed bunting) も見かけました。はっきり写すことはできませんでしたが、写真に撮ることができたのは初めてなので嬉しかったです。

この後は、イックルシャム (Icklesham) まで行き、バスに乗って帰宅しました。予定していたウォーキングではありませんでしたが、いろいろな植物や動物を見ながら、7マイルほど(約11 km)楽しく歩きました。

0 件のコメント:

コメントを投稿