2023年12月18日(月)
ナショナル・トラストが管理しているライ (Rye) のラム・ハウス (Lamb House) を5年ぶりに訪ねました。
1950年にナショナル・トラストに譲られる前の住人の中でいちばん有名なのは、アメリカ人作家のヘンリー・ジェームズ (Henry James, 1843-1916) で、普段はその当時の様子を見ることができるようになっているのですが、この日は、1970年代のクリスマスの情景を再現した特別展示(2023年11月27日~12月20日)を目当てに出かけました。
1968年から1973年までラム・ハウスをナショナル・トラストから借りて暮らしていた作家のルーマー・ゴッデン (Rumer Godden, 1907-1998) が、お孫さんたちと一緒に過ごしたクリスマスの情景が展示されていました。
浅学なもので、実はルーマー・ゴッデンの名前すら聞いたことがなかったので、徳間書店のウェブサイトから説明を拝借します。
「ルーマー・ゴッデン Rumer Godden 1907~1998。英国サセックス州生まれ。父の仕事の関係で、生後六カ月で当時英国領だったインドに移り住む。十二歳のときに英国へもどるが、その後もインドとを行き来して暮らした。一九三五年に作家として活動をはじめ、おとな向けや子ども向けに数々の作品を生み出した。作品は長編小説、短編小説、戯曲、詩など多岐にわたる。日本で紹介されている子どもむけの本に、『人形の家』(岩波書店)、『ねずみ女房』(福音館書店)、『バレエダンサー』(偕成社)、『ディダコイ』(評論社、ウィットブレッド賞)、『ねずみの家』『おすのつぼにすんでいたおばあさん』『帰ってきた船乗り人形』『すももの夏』などがある。」
居間は、クリスマスディナーを食べる前に家族が寛いでいた情景がうかがえるような展示です。
食堂は、クリスマスディナーのメニューやテーブルセッティングを想像させてくれます。
2階の寝室。ルーマー・ゴッデンはここで「どのドレスを着ようかしら?」と準備をしたのでしょうか。
1970年代前半は私の幼少期でもあり(もちろん、こんなクリスマス光景は目にしたことはありませんでしたが)、何となく懐かしい気分を味わいました。
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