2018年8月20日

砂利が広がるダンジネス岬

2018年8月18日(土)

ケント (Kent) にあるダンジネス (Dungeness) 岬を初めて訪ねました。


どことなく荒涼とした風景が広がっています。この日は天気がよくなかったこともあって、うら淋しい感じがしました。

午前5時に早起きして、バスを3本乗り継いで、約3時間がかりでダンジネスに着いたのは午前10時少し前でした。まずは旧灯台を目指します。


途中でこんなお宅を見かけました。屋内には階段がなくて、屋外の階段を使って2階(?)に上がるようです。


映画監督デレク・ジャーマン (Derek Jarman, 1942-1994) がHIV感染症の診断を受けた後、亡くなるまで暮らしていたプロスペクト・コテージ (Prospect Cottage) です。私は読んだことがありませんが、『デレク・ジャーマンの庭 (Derek Jarman's Garden) 』という本(写真集?)で有名で、ここを目当てにダンジネスを訪ねる観光客も多いようです。一般公開はされていなくて、看板などもありません。

この写真ではパッとしませんが(笑)、2017年6月17日にここを訪ねた方が書いていらっしゃる「デレク・ジャーマンの庭を訪問。ケント州ダンジェネスの見所をご紹介」というブログ記事(2017年8月14日付)の写真はとてもきれいです。


旧灯台 (The Old Lighthouse) と原子力発電所 が見えてきました。


左の写真が、1904年に建てられた旧灯台、右が1961年に建てられた現役の新灯台です。


両灯台を1枚に収めてみました。1950年代後半~1960年代前半に建設された原子力発電所が邪魔になって海上の船から灯台の信号が見えにくくなったことや、海岸線がだんだん遠のいていることなどから、より海に近い場所に新しい灯台が建てられたようです。



旧灯台には料金を払って上ることができるので、169段の階段をえっちらおっちら上がって周辺を眺めてみました。一帯は「ダンジネス国定自然保護区 (Dungeness National Nature Reserve) 」になっています。地面が砂利で覆われている独特の環境として、ヨーロッパ最大だそうです。左下の写真の中央には新灯台が写っています。右下の写真は原子力発電所です。


旧灯台の向かい側には「世界最小の公共鉄道」、ロムニー・ハイス&ディムチャーチ鉄道 (Romney, Hythe & Dymchurch Railway) の終着駅もあります。


タイミングよく列車が出発するところだったので、線路際で写真を撮ってみました。乗客の子どもたちが、みんな笑顔でうれしそうに手を振ってくれました。2年ほど前にこの鉄道(一部区間)に乗った時のことは、過去記事「ロムニー・ハイス&ディムチャーチ鉄道」に書いています。


その後は自然保護区内を少し散策して、午後3時前に再びバスで帰路につきました。バス停も何となく寂し気な雰囲気を漂わせていました。

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