2011年6月26日(日)
以前にも2~3回訪ねたことがある「ベイトマンズ (Bateman's) 」。「季節が変わると雰囲気が違うから・・・」という夫の提案で出かけました。
ストーンゲート (Stonegate) 駅で電車を降りて歩きはじめます。実は私、このコースが苦手。というのが、駅の近くの農場を抜ける時に、農場の犬に吠えたてられたことが何度かあるからなんです。この日は、なんと3匹も出てきました。脅えてはだめだと思いながらも、どうしようもありません。追い払ってくれる夫の陰に隠れるようにして通り抜けました。
気温が30℃前後と、イギリスにしてはとても暑くなりました。麦のあいだを縫うように通っているフットパスを進んでいきます。
ベイトマンズが見えてきました。過去の記事(ベイトマンズ)に載せた写真と同じ構図ですが、季節が変わると確かに雰囲気が違います。
ノーベル賞作家ラドヤード・キプリング (Rudyard Kipling, 1865-1936) 一家が1902年から1936年まで暮らしていた「ベイトマンズ」。家の中の見学はせずに、庭の散策を楽しみました。バラ園と池のある庭は、キプリング自身の設計によるもので、費用はノーベル文学賞(1907年受賞)の賞金7,700ポンドの中から支払われたそうです。池には(この写真では隠れて見えませんが)睡蓮がきれいに咲いていました。庭には「(あなたが)思っているより遅い時間ですよ。 (It is later than you think.) 」と刻まれた日時計があります。来客があり、そろそろ帰ってほしいと思うと、キプリングはその客をそこに連れていって、この文句を読ませたのだとか。
敷地内を通って流れている川に沿って広い庭をぐるりと歩いて、併設されているカフェでアイスクリームを食べてから、3マイルほど(約5km)離れたストーンゲート駅に向かいました。
往路とは違うルートを帰りました。電車が1時間に1本なので時間を気にしながらも、眺めがいいとついつい写真を撮りたくなって立ち止まります。行きよりも相当早いペースで歩いたおかげで電車に間に合って、ほっとしました。
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