2010年5月27日

フットパス


一般の人が通ることのできる道 (public right of way) は、歩行者・自転車・乗馬・馬車・オートバイ・自動車などのうち何が通行できるかによって種類が分かれますが、歩行者だけが通れる道が「フットパス (footpath) 」です。


フットパスには、広々とした丘陵地や森を通っているものもあれば、住宅地の路地のような道もあります。イギリスの至るところに整備されていて、ウォーキングにはもちろんのこと、通勤・通学・買い物・犬の散歩などにも活用されています。


驚きなのは、農場など私有地内を通っているフットパスが多いことです。中にはこれを快く思わない土地所有者がいて、歩行者が通れないようにフットパスをふさいでしまうことがあります。ランブラーズ (The Ramblers) などは、そういうフットパスに出遭ったら地方自治体の関係当局かランブラーズに報告するように呼びかけています。 


近年の不況で維持のための予算や人員が削減され、閉鎖されるフットパスがこれから多く出てくるのではないかと心配されています。イギリスでウォーキングを楽しむ者として、そんなことにならないように祈っています。

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