2012年9月8日(土)
ベール (bale) がいっぱいの畑の上に広がる秋晴れの空には、これまた飛行機雲がいっぱい。気温は25℃を超えて少し汗ばむけれど、ウォーキング日和です。先週に引き続きウィールドウェイ (Wealdway) を、プラット (Platt) からナッシュ・ストリート (Nash Street) まで11マイル(約18km)歩きました。
朝5時起床、6時半出発、電車でケント (Kent) のセブノークス (Sevenoaks) 駅へ、乗り換えてオットフォード (Otford) 駅へ、再び乗り換えてボロウ・グリーン (Borough Green) へ・・・夫が公共交通機関の時刻表とにらめっこして立てた計画に従って行動。ウィールドウェイのルート上のプラットに戻ったのは9時ごろでした。
左の写真は、歩き始めて1時間半ほどのところにあった砂の採掘場です。右の写真は見てのとおり道路標識ですが・・・ここで問題です。この村の名前は、どう読むでしょうか。「ということは、『トロティスクリフ』ではないのね。」とお察しいただけると思います。これ、何と「トロズリー」なんだそうで。「母さん、二つずつあるTとFや、Cはどうしたでしょうね。」(・・・とパロディーにしてみても、古過ぎてわからないでしょうか。)近くにあるカントリー・パークは「Trosley Country Park」という綴りを使っています。ちゃんと読んでほしかったんでしょうか。
この辺りから、東西に長く伸びる白亜の丘ノース・ダウンズ (North Downs) を横切って越える形で進みます。
ナショナル・トラスト (The National Trust) 所有のコールドラム古墳跡 (Coldrum Long Barrow) です。20世紀前半の発掘調査で22体の遺骨が見つかりました。新石器時代初期の約100年間(3985-3855BC)と、それから約200年後の二つの時期に埋葬が行われたことがわかっているそうです。
森の中で昼食休憩を取った後、歩き始めてすぐに広がる麦畑の中をどんどん歩いていきます。
この写真と前の麦畑の写真の辺りは「ボウリング・レーン (Bowling Alley) 」というおもしろい名前がついていますが、実は「ラズダウンの戦い (Battle of Luddesdown) 」の戦場となった場所です。と言っても中世の時代の話ではありません。1982年に英国防省が地雷関連の訓練場を作るためにこの土地を買ったのですが、環境保護論者たちの強硬な反対運動にあって売り戻すことになったのだそうです。そのおかげで、こうしてすばらしい景色を眺めながらウォーキングが楽しめるのでありがたいです。
ラズダウンの村の聖ペテロ&聖パウロ教会は13世紀に起源を持ちますが、1866年にほとんどが建て直されました。壁にも天井にも一面に装飾が施されていて荘厳な雰囲気です。右の写真は教会のすぐ近くにある「ラズダウン・コート (Luddesdown Court) 」というお宅で、起源はノルマン時代(1066-1154)にまで遡るそうです。14世紀初期の煙突が印象的です。
この後ソール・ストリート (Sole Street) を経由してナッシュ・ストリートまで2マイルほど(3km強)歩いて、この日のウォーキングはおしまい。バスでボロウ・グリーンの駅まで戻って、朝と同じ経路を逆戻りして電車で帰りました。ウィールドウェイも残り4マイル(約6.5km)、いよいよゴールが見えてきました。
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こんにちは!
返信削除素晴らしいウォーキングですね!
ベールっていいな~私も好きです。と言っても映画とかしか見たことないけどね。
麦畑の一本径も私からすれば夢の小径です。
「トロズリー」・・・ほんとかあさんどこへ行ったのでしょうね(^O^) とても読めませんね。
Hastings Seafood & Wine Festival 面白そうですね。
数年前にイギリスワインを知って買ったことあるんです。「CHAPEL DOWN」白ワインを飲みました。美味しかったので姉にも買って進呈!
また買おっと。(瓶はとってあります)
あんりさん、こんにちは!
削除夢の小径といえば、私は春に菜の花畑の中を歩くのが、かわいらしい感じで好きだったりします。夫は「花粉が服に付いてとれない」とか「くしゃみが出て困る」とか言って嫌うんですけどね。
チャペルダウンのワイナリーには行ったことがあって、ブログ記事にも書いていますが、試飲をしたときに白ワインの「フリント・ドライ(Flint Dry)」が気に入りました。シーフード&ワイン・フェスティバルはいよいよ今週末。お天気もよさそうです。