2010年6月7日

アイタム・モート①

2010年6月5日(土)


電車でケント (Kent) のトンブリッジ (Tonbridge) 駅へ行き、土曜日には1日6便(日曜日は運行なし)しか走っていないバスで15分ほどのシボン(グーグル地図では「シップボーン」) (Shipbourne) へ。聖ジャイルズ教会前でバスを降りて、かわいらしいバターカップ (buttercup) の花があちこちに咲いているフットパス (footpath) を1マイル弱(約1.5キロ)歩いて向かったのは、アイタム・モート (Ightham Mote) です。


アイタム・モートは堀に囲まれたマナー・ハウス (manor house  中世の荘園領主の邸宅) です。最初に建てられたのは1320年ごろで、その後増改築を繰り返したので、いろいろな時代の様式が混在しています。ナショナル・トラスト (The National Trust) は、1985年に最後の所有者であるアメリカ人チャールズ・ヘンリー・ロビンソン (Charles Henry Robinson) からこの邸宅を譲り受け、1990年から2004年までの15年間の歳月と1,000万ポンドを超える費用をかけて大修復事業を行いました。


ここを訪れた人がたいてい写真を撮るのが、この大きな犬小屋です。イングランドとウェールズでは、建築学的・歴史的に重要な建造物を3段階(Grade Ⅰ、Grade Ⅱ*、Grade Ⅱ)に分けて指定しているのですが、この犬小屋はその最高級のグレードⅠに指定されているのです。指定されている全建造物の中でグレードⅠが占める割合はたったの2~3%で、その中にバッキンガム宮殿や国会議事堂などが入っていると言えば、そのすごさがわかりやすいかもしれません。1891年にセント・バーナード犬のために作られた犬小屋だそうです。

アイタム・モート② に続きます。

<関連記事>
 アイタム・モート②
アイタム・モートのクリスマス

2 件のコメント:

  1. すごい!いくらセントバーナードの為の家かもしらないけど、
    自分用の離れとして使いたいようなかわいいお家だね。

    返信削除
  2. >koya
    ちゃんと木骨造りになっていて豪華でしょ?子供たちのままごとなんかにも
    使えそうよね。ここで実際そんなことしたら、叱られそうだけど・・・。

    返信削除