7月31日(土)から8月8日(日)まで開催中の「ヘイスティングス・オールド・タウン・カーニバル・ウィーク (Hastings Old Town Carnival Week) 」で行われているイベントの一つ、「ステード・ガイドウォーク (Stade Guided Walk) 」に参加しました(参加者は私を含めて18名)。「ステード」は、アングロサクソンのことばで「上陸する場所 (landing place) 」という意味だそうです。漁船や倉庫、魚屋などが見られるエリアです。漁船の登録番号の「RX」の「R」はライ (Rye) 、「X」はサセックス (Sussex) を表します。
出発場所は救命艇本部 (Lifeboat Station) 。ここでお給料をもらっているのは、艇長と整備士の2人だけで、あとの乗組員やスタッフはみんなボランティアだそうです。常にポケットベルを携帯していて要請があると昼夜を問わず駆けつける使命感に、尊敬の念を覚えずにはいられません。
ヘイスティングスは密輸が盛んだったことで有名です。 密輸の歴史は1300年ごろに遡るようですが、劇的に増えたのは19世紀初めにナポレオン戦争が終わって税金が引き上げられてからで、羊毛・茶・たばこ・酒などが主な密輸品だったそうです。密輸品を載せているのが見つかった船は、罰として真っ二つにされることもあったようです。
ネットショップ (net shop) は、漁業用の網や道具類をおさめるためにビクトリア時代 (1837-1901) に建てられたものです。地代の節約のため上へ上へと伸びて(?)3階建てになっています。ヘイスティングスに独特の建造物で、格付けではグレードⅡ*に指定されています。
「イースト・ヒル・リフト (East Hill Lift) 」は1902年に運転が始まったケーブルカーで、急勾配を上り下りしています。当初は水力でしたが、現在は電力が使われています。2007年に故障が起こって閉鎖されていましたが、2010年3月から運転が再開されました。私はまだ乗ったことがありません。
ボランティア・ガイドの女性2人の生き生きとしたわかりやすい説明のおかげで、1時間強のガイドウォークはとても楽しいものになりました。
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