2011年4月11日

ロイヤル・ミリタリー・キャナル・パス その3

2011年4月9日(土)

これまでの記事 → その1その2


朝6時、眠い目をこすりながら起床。8時前に家を出てバスで最寄の駅に行き、電車に乗ってハムストリート (Hamstreet) の駅へ。9時ごろ歩き始めて、9マイル(14.5km)先のハイス (Hythe) を目指します。

運河建設前のロムニー・マーシュ (Romney Marsh) は不衛生な土地で、溝に淀んだ水は悪臭を放ち、病気が蔓延して死亡率も高かったそうです。国防のための運河は、同時にこの土地の排水・灌漑にも役立つことになりました。1804年9月、当時の首相ウィリアム・ピット(小ピット)(William Pitt, the Younger Pitt, 1759-1806) が地主たちを説得するためにやって来たそうです。

運河は1809年に完成しましたが、結局ナポレオン軍の侵攻はなく、運河建設は国費の無駄遣いだったのではないかとの批判が聞かれるようになりました。費用の一部を取り戻そうと、通行料を取って公共用にしましたが、1851年以降はアシュフォード (Ashford) ― ヘイスティングス (Hastings) 間の鉄道の方が公共交通機関として一般的になり、運河は次第に衰退していきました。最後に通行料を払って船が通ったのは、1909年12月だったそうです。


ボニントン (Bonnington) の近くにて。よく晴れて暖かい春の日、村の小さな教会、菜の花畑、寝そべっているヒツジたち・・・イギリスの田舎ってほのぼのとしていていいなぁと感じる光景です。アナグマ (badger) が開けた穴があちこちにあって、足元に注意しながら歩かないといけなかったりもするのですが・・・。


ラインプネ (Lympne)(英語では「リム」に近い発音ですが、Google地図の表記にしたがっておきます)では、丘の上に13世紀に建てられたというお城 (Lympne Castle) が見えます。手前に写っているのはローマ軍の要塞跡で、紀元後260~270年ごろのものだそうです。「あのお城のバルコニーからの眺めが素晴らしいんだ」と夫が言うので、運河を離れて寄ってみることにしました。ところが、苦手な坂道をやっとこさ上ってお城に着いてみると、「非公開、予約者のみ入場可能」とのこと。「前に来たときは入れたんだけどなぁ。」と夫。「それって、いつ?」「30年ぐらい前。」「・・・。」古すぎる情報でした。隣の教会と合わせて結婚式に利用する人が多いようです。近くにはサファリ・パークのような施設 (Port Lympne Wild Animal Park) もあります。


お城のバルコニーからはダメでしたが、丘の上からは、こんなふうに平らに広がるロムニー・マーシュが一望できました。

丘を下りて運河まで戻り、ロイヤル・ミリタリー・キャナル・パス (Royal Military Canal Path) のウォーキング再開。遊歩道に平行して自転車道も整備されていて快適。大勢の人がサイクリングや犬の散歩などをしていました。ハイスに到着したのは午後5時ごろ。5時半のバスに乗ってライ (Rye) まで戻り、夕食にフィッシュ・アンド・チップスを食べて、ライから電車に乗って帰りました。寄り道も含めて11.5マイル(18.5km)ほどのウォーキングでした。

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3 件のコメント:

  1. Sparkyさんお久しぶりです。
    イギリスらしいきれいな景色ですねえ
    またウェールズ歩きたい!って思いました
    私はまだ滑っています!

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  2. >yukoさん
    ウェールズの景色は、また違った雰囲気があるんでしょうね。yukoさんが
    住んでいた辺り(かな?)の海岸線を通っている長距離パスなど歩いて
    みたいです。

    yukoさんのブログも欠かさずチェックしています。滑った後の食べものの
    写真目当てですが・・・。

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  3. Sparkyさん
    私はペンブローグコーストパスの北端あたりのカーディガンという町に住んでいたのでよく歩きました。といっても一部ですが。あまりにきれいで天国に住んでいるような感じでした。Sparkyさんもそうなんでしょうね。
    イギリスの田舎はどこをとっても絵になります。
    私のブログを見ていただいてありがとうございます。イギリスとはまた違う風景と食べ物をお楽しみください!

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