2011年8月20日(土)
「今日は天気がよくなりそうだから、サウス・ダウンズ (South Downs) のほうへ行ってみようか?」夫が言いました。「それに、Sparky が好きなベールが見られるかもしれないよ。」
「ベール (bale) 」とは、家畜の飼料や寝藁に使う干し草や麦わらなどをバインダーで束ねたものです。これが畑にゴロゴロ転がっているところは私の大好きな光景の一つなので、このブログでもいつか紹介したいと思っていました。「日本語では何というんだろう?」と辞書を引いてみると、「梱(こり)」と出ていました。
バスと電車を乗り継いで、午前10時20分ごろにベリック (Berwick ← Google地図ではバーウィックと表記) 駅に到着。歩き出してすぐにトウモロコシ畑に入りました。しばらく行くと、「Sparky、ほら、ベール!」と夫。「うん。でも私が求めているのは、こんなふうに片付けられてしまっているところではなくて、畑にゴロゴロ転がっているところなの。」
アルシストン (Alciston ← Google地図ではアストンと表記) に向かって歩いていきます。この後上るファール・ビーコン (Firle Beacon) という丘が見えてきました。「Sparky、ほら、ベール!」「うん。でも私が求めているのは、こんなふうに四角いのが整然と積み上げられているところじゃなくて、丸いのがゴロゴロ・・・。」
上りに備えて(?)アルシストンの教会でサンドイッチ休憩。食べた後、教会の中を少しのぞいてみました。小さくて簡素な教会でした。
写真左は、アルシストンの村で見かけたかわいらしいコテージ。右は、昔「10分の1税 (tithe) 」として徴収された穀物を貯蔵していた納屋 (tithe barn) です。長さが100メートルほどもある巨大な納屋でした。
苦手な上り坂をふうふう言いながら上って、サウス・ダウンズ・ウェイ (South Downs Way) に入ります。天気がよかったので、ファール・ビーコンから360度の素晴らしい眺めが楽しめました。
「Sparky、ほら、ベールが畑にゴロゴロ!」「確かに。でも、遠すぎる・・・(泣)。」ファール・ビーコンでゆっくり眺めを楽しんだ後は、坂を下ってファールの村に向かいます。
ウェスト・ファール (West Firle) の聖ペテロ教会に立ち寄りました。結婚式があったのか、入り口や通路にきれいな花が飾られていました。写真左は、ひざまずいてお祈りするときに膝に当てるクッション (kneeler) 。いろいろな図案があっておもしろいです。右の色とりどりのリボンは、お祈りを書いて結ぶんだそうです。ちょっと七夕の短冊みたいですね。
9マイルほど歩いて、時刻は午後5時20分。ゴールのグラインド (Glynde) 駅が近づいてきました。私が求めているベールの光景はもうダメかなぁと思っていたところ、日頃の行いがいいのか(←甚だ疑問)最後の最後に・・・
見ることができました!! 疲れましたが、大満足で帰りました。
<関連記事>
近所のベールごろごろ風景
ゲスリングからイックルシャムまで、ベール(麦藁ロール)ウォッチング
私もこの藁を丸く束ねたやつが畑のあちこちに散らばってる景色大好きです!いかにも田舎の風情たっぷりでかわいいですよね。Sparkyさんにしてはめずらしく引っ張った話の展開に笑っちゃいました。(わざとじゃなくて時系列に書いただけなのかもしれませんが…苦笑)私もいつも写真を撮ろうとするんですが、車から見ることが多くて、なかなかいい写真が撮れません。
返信削除それと地名の表示、私が以前コメントしてからお気を遣わせてしまっているようで申し訳ないです。ご面倒でなければいいのですが。
>おぎめぐさん
返信削除この日は本当に最後の最後までお目当ての光景に巡り合えなくて、
落ち着きませんでした。話の展開、ほんの少し脚色が入っては
いますが、大体こんな感じでした。
地名表示についてはご心配なく!!「Google地図の表記に従って
書きます!」と言い切れればいいのですが、実際の発音と大きく
かけ離れているとどうしても気になってしまう性分のようです。